秋の味覚の代表格のひとつ「ぶどう」。

最近では店先にいろいろな種類のぶどうが並んでいて、どれも美味しそうにみえます。しかしぶどうと一言で言っても、多種多様で美味しさも種類によって大きく異なります。

今回はそんな「ぶどう」の主な種類と種類別の旬の時期、それぞれの美味しさを比較してみました。

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『ぶどう』には様々な品種があります

ぶどうといっても日本の市場に出回っている主な品種は約50種類以上。

そのなかで、ぶどうと言ってイメージするのは粒が小さな種無しぶどうの「デラウェア」、大きくて黒紫色の「巨峰」、そして鮮やかな緑色の「マスカット」といった主に3つのぶどうを思い浮かべるのではないでしょうか?

現在市場に出回っているぶどうを大きく分けると、巨峰をはじめとする「黒いぶどう」、デラウェアやルビーオクヤマといった「赤いぶどう」、そしてマスカットと呼ばれる「緑色のぶどう」に分けられます。

○赤いぶどうの品種

デラウエア、ルビー・オクヤマなど

○黒いぶどうの品種

巨峰(きょほう)、ピオーネ、キャンベル・アーリー、スチューベンなど

○緑色のぶどう(白ぶどう)の品種

シャインマスカット、ナイアガラ、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ロザリオ・ビアンコなど

小さな種無しぶどう「デラウェア」

デラウェアは赤ぶどうの一種で甘味が強く、強く摘めば皮から実が出てくるため、子供でも食べやすいのが人気の理由です。また粒が小さく、種無し処理が施されています。そのため種無しのものが主流です。

この種無し処理はジベレリンという農薬を使用して種無し処理をしています。ジベレリンは、植物自身が本来持っている成長ホルモンの1種ですが、農薬(植物成長調整剤)としても利用されています。

ぶどうの開花期の前後(5月~6月)にジベレリンの水溶液を一房ごとに浸すことによってぶどうを種なしにしています。ちなみにジベレリン処理は日本では昭和30年代以降に広まったものです。

 

しかし最近では農薬の影響を考えて、種無し処理をしていない種ありのデラウェアもごくたまに見かけます。

デラウェアの産地ですが、山形県で1番多く作られています。2番目が山梨県。ハウス栽培の早いものなら4月から、そして6月頃には収穫が始まります。

ハウス栽培のものが出た後、露地栽培のものが出荷されるので、一番美味しい旬の時期は7月下旬から8月にかけて。ちなみに山形県だと9月いっぱいまで採れるそうです。

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大粒のぶどうの王様「巨峰」

巨峰は粒が大きな濃い紫色をした黒ぶどうで、「ぶどうの王様」とも呼ばれる高級品種。

石原早生とセンテニアルを交配したものです。ちなみに「巨峰」という名前は富士山からつけた登録商標で、品種は石原センテニアルといいます。

しかし「巨峰」という名前のほうが日本人には受け入れやすい感じですね。この巨峰は何もしないで放っておくと実は薄い赤ぶどうになり、甘くなりません。

花が咲いたら間引きをして、粒の数を減らすことで十分な栄養を得て、黒く甘く育ちます。味の濃いほうが美味しいことになりますね。ちなみに現在では種なし巨峰という品種もあります。

 

巨峰は「ぶどうの王様」と呼ばれるだけあって、ぶどうの多くの品種のなかで国内生産第1位。

長野県が国内シェアの約3割を栽培しています。なお収穫時期は短く、ハウス栽培のものが5月下旬から、露地栽培で旬を迎えるのは8月下旬から9月上旬にかけて。そして10月頃に収穫が終わります。

緑のぶどう「マスカット」は種類が豊富

緑の皮のぶどうといえば「マスカット」。

でもじつはマスカットも種類が多いのですが、日本でマスカットといえばとマスカット・オブ・アレキサンドリアという品種になります。

マスカット・オブ・アレキサンドリアはヨーロッパから来たぶどうです。上品な甘い風味と独特の香りが好まれ、辛口の白ワインが造られたりしています。

巨峰が「ぶどうの王様」ならマスカット・オブ・アレキサンドリアは「ぶどうの女王様」と言ったところでしょうか。マスカットは種無しの処理ができないので、必ず種があるそうです。

また最近は品種改良が進み、皮ごと食べられる「シャインマスカット」という品種も人気です。

 

ちなみにマスカットをはじめとする緑の皮のぶどうは「白ぶどう」と呼ばれています。ぶどうは最初、どれも緑色で成長過程で色がついていきます。

しかしこの「白ぶどう」は色素が作られないため、そのままの色で熟していきます。

マスカットはハウスものなら6月下旬から収穫。露地ものは7月中旬から出回ります。だいたい8月半ばで終了しますが、皮ごと食べられるシャインマスカットは9月まで収穫できます。

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ぶどうの旬、収穫時期

前にも述べたように、ぶどうには、様々な品種が存在します。

ぶどうの主な産地は山梨県、長野県、山形県などです。収穫時期は、品種や産地、その年の天候状況などによって変わりますがぶどうの旬は夏から秋にかけて。代表的な品種の旬は下記のとおりです。

[ぶどうの旬、収穫時期]

○赤いぶどうの品種

デラウェア…ハウス栽培で6月頃、露地栽培で7月下旬~8月にかけて

ルビー・オクヤマ…9月下旬から10月中旬まで。北部地方では11月頃まで続きます。

○黒いぶどうの品種

巨峰(きょほう)…ハウス栽培で5月下旬頃から出始めます。露地栽培の旬は8月下旬から9月下旬頃まで。

ピオーネ…巨峰と同じくハウス栽培は5月下旬頃から。露地栽培は8月下旬から9月下旬頃まで。

スチューベン…9月下旬から10月下旬頃にかけて。糖度が高く貯蔵性に優れている品種で、更に青森県産ではリンゴの貯蔵技

術を活かし、年明けの2月頃まで出荷されています。

○緑色のぶどう(白ぶどう)の品種

マスカット・オブ・アレキサンドリア…ハウスによる早期加温栽培のものは5月下旬頃には初出荷され、9月頃からは露地栽培の収穫が始まり、11月頃まで出荷されます。

シャインマスカット…ハウス栽培で早いものだと6月下旬ごろから。7月中旬ごろにはハウス栽培の出盛り期に入り、8月中旬ごろから路地栽培のものが出回ります。収穫は場所にも寄りますが10月の初旬あたりまで。

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まとめ
  1. 日本の市場に出回っているぶどうの主な品種は約50種類以上。デラウェアやルビーオクヤマといった「赤いぶどう」、巨峰をはじめとする「黒いぶどう」、そしてマスカットと呼ばれる「緑色のぶどう」があります。
  2. 小さな種無しぶどう「デラウェア」は赤ぶどうの一種で甘味が強く、子供でも食べやすいのが人気の理由です。種無し処理はジベレリンという成長ホルモンを使いぶどうを種なしにしています。
  3. 「巨峰」は粒が大きな濃い紫色をした黒ぶどうで「ぶどうの王様」とも呼ばれる高級品種。ぶどうの多くの品種のなかで国内生産第1位。長野県が国内シェアの約3割を栽培しています。
  4. 緑の皮のぶどうといえば「マスカット」。日本ではマスカット・オブ・アレキサンドリアや皮ごと食べられるシャインマスカットが有名。
  5. ぶどうには様々な品種があり、品種によって収穫時期、旬の時期が異なります。

ぶどうの品種も様々で、品種によって見た目や味、風味がまったく異なりますよね。また種類や産地によって旬の時期も違うため、長い期間、旬を楽しめる果物ではないでしょうか。夏から秋がぶどうの旬の時期。

美味しいぶどうをお腹いっぱい食べて下さいね!