冬を代表するの味覚のひとつ「みかん」。

 

こたつに入って食べるみかんは格別です。秋が深まるにつれ、お店にもみかんのオレンジ色が目立つようになってきました。しかしみかんを代表とする柑橘類にはいろんな種類があるのをご存知でしょうか?

 

その中でもよく言葉で聞くことが多い「夏みかん」。

普通のみかんと夏みかんって一体どこが違うのでしょうか?

 

今回はそんな「みかん」と「夏みかん」をはじめとする柑橘類との違い、旬の時期やそれぞれの美味しさを比較してみました。

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『みかん』と『夏みかん』の違い

”みかん”こと温州みかん

私達が一般的に食べているみかんは、温州みかんのことを言います。

温州みかんの名前にある「温州」の名前は中国浙江省の温州からきていますが、中国原産ではなく、日本生まれの柑橘で、400年ほど前に中国から鹿児島県に伝わった柑橘の種から偶然発生したと考えられています。

 

冬になるとよく食べられる果実で、お正月の鏡餅のお供えと一緒に置かれたり、こたつで食べる果物として、あまりにもメジャーな存在です。

夏みかん

それに対して「夏みかん」は正式名称は「夏橙(ナツダイダイ)」。

形状も温州みかんよりひとまわり大きく、果皮が厚くて表面が凸凹した感じになっています。そして大きく異なる点としては、最大の特徴でもある強い酸味。

 

他のみかんと同様に晩秋には黄色く色付きますが、その時点では酸味が強すぎて食べられません。

冬まで待ってから収穫し、貯蔵して酸を抜くか、春先から初夏まで木成りで完熟させる事で酸が抜け食べられるようになるため、春から初夏の時期に食べられるみかんということで「夏みかん」と呼ばれるようになりました。

 

ちなみに夏みかんの名前の由来はほかに「夏まで実が持つから」という説もあります。

夏みかんのほかにもいろんな種類がある日本の柑橘(みかん)

そんな夏みかんですが、日本では明治時代から栽培が行われていました。

しかし最近は強い酸味が敬遠されて、だんだんと他の柑橘にシェアを奪われ、昭和40年代頃から生産量が減少。現在は山口県や和歌山県などでわずかながら生産が行われています。

 

しかし特徴である酸味の強さから、生食用としてはほとんど市場に出回っておらず、ゼリーやマーマレード、お菓子などに加工されることが多いようです。

夏みかんの替わり「甘夏」

夏みかんの替わりに市場に出回っている柑橘としては「甘夏」が有名です。

「甘夏(甘夏みかん)」はその名のとおり、夏みかんの枝変わりでできた品種で、夏みかんに比べて酸味が少なく、糖度が高くて甘いのが特徴です。

夏みかんと比べて食べやすいことから、夏みかんに替わって生食として市場に出回っています。なお甘夏の生産出荷量第一位は熊本県です。

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「はっさく」って何?

また温州みかん、甘夏のほかに、国内産の柑橘としてメジャーなのは「はっさく」ではないでしょうか。

はっさくは温州みかんが出回った後の1月頃から市場に出始めます。果肉はやや硬めで、香りと風味は良く、果皮は厚めですが、じょうのう膜(果肉の中の袋)の皮離れがよいので食べやすいことから人気。

漢字では「八朔」と書き、旧暦の八月朔日(ついたち)頃が食べごろであったことに由来した名前といわれています。ちなみにはっさくの生産出荷量第一位は和歌山県です。

みかんと夏みかんの旬と季節

温州みかんは冬場に旬を迎える果物ですが、実は出荷する時期によって味や風味、見た目も微妙に異なります

 

夏が終わる9~10月頃に出荷される温州みかんは「極早生(ごくわせ)」と呼ばれ、表面の果皮に青みが残っているのが特徴です。

果肉がジューシーで酸味がやや強め。甘酸っぱいのが好きな人におすすめ。じょうのう膜が比較的薄いので食べやすいのも魅力の一つです。

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早生、中手、晩生の違いを知ろう!

「極早生(ごくわせ)」の出荷が終わる頃、おなじみのみかんが登場しますが、「早生(わせ)」「中手(なかて)」「晩生(おくて)」と出荷時期によって呼び方が異なり、時期によって微妙に特徴が異なってきます。

 

「早生(わせ)」は10月下旬~12月頃に出荷され、果皮はほぼオレンジ色に染まり、甘味とほどよい酸味が楽しめます。「中手(なかて)」は11月下旬~12月下旬頃に出回るみかんで、酸味が少なめで甘味が強いのが特徴。

 

じょうのう膜(袋)は早生に比べると少し厚くなりますが、日持ちはよくなります。ただ成長しすぎると果皮が果肉から浮きやすく、味が落ちてしまいます。

 

そして「晩生(おくて)」は12月下旬~3月頃に出荷されるシーズン最後のみかんです。基本的には1か月ほど貯蔵して、甘味を強めてから出荷されます。

ハウスみかんって?

ちなみに極早生みかんが出荷される前にも、ハウスみかんが5~9月頃に市場に出回っています。

その名のとおり、温室で栽培されたみかんの総称で、栽培に手間がかかるため価格は高くなりますが、甘味が強くて食べやすいのが特徴。サイズはやや小ぶりで、果皮はきれいなオレンジ色をしています。基本的に品種はうたっておらず、産地の名前をブランドにしています。

結局夏みかんの旬はいつ?

このように旬の時期が長い温州みかんに比べ、夏みかんの旬はみかんの出荷が終わり始めるなつみかんの旬は5月頃から7月頃まで。6月頃が出荷の最盛期。

 

他のミカン類と同じく、晩秋から冬にかけて実が黄色く色付きますが、収穫後に貯蔵したり、生成りで春まで待つなどして、酸味を取り除いてから初夏ごろに出荷されます。まさにその名のとおり「夏みかん」なのです。

 

しかし最近は酸味の強いみかんが敬遠されていることから、同じ時期に収穫される甘夏やはっさくに人気が移り、生食で食べる機会が少なくなってきているのが現状です。

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まとめ
  1. 私達が一般的にみかんと呼ぶのは温州みかんのこと。一方、夏みかんは「夏橙(ナツダイダイ)」と呼ばれる柑橘類のことです。
  2. 夏みかんは強い酸味が特徴ですが、近年はその酸味が敬遠されがちで出荷量が激減。代わりに「甘夏」や「はっさく」といった別の柑橘が人気を博し、夏みかんは生食用より加工用として出荷されています。
  3. 温州みかんの旬は冬場ですが、出荷する時期により「極早生(ごくわせ)」、「早生(わせ)」「中手(なかて)」「晩生(おくて)」と呼び方が代わり、微妙に味や風味などの特徴に違いがあります。
  4. 夏みかんの旬は5月頃から7月頃までと初夏の頃。他のミカン類と同じく、晩秋から冬にかけて実が成りますが、収穫後に貯蔵したり、生成りで春まで待つなどして、酸味を取り除いてから出荷されるため、その名のとおり夏に食べるみかんとなります。

 

いわゆる”みかん”と呼ばれる温州みかんも出荷時期によって微妙に特徴が異なっています。

また夏みかんは生食用が最近では市場に出回ることが少なくなってきているので、スーパーなどで見つけたら、一度食べてみては如何でしょうか?温州みかんとは違った酸味の強さを味わってみてください。