果物の中でも一、二を争う位、みずみずしさと甘さが特徴の「」。

夏が近づくと店先に並びはじめ、その甘くてジューシーな味わいは夏の果物の中でも群を抜いているといっても過言ではありません。そんな桃ですが、実はいくつかの種類があり、それぞれ一番美味しい旬の時期が微妙に違うのをご存知でしたか?

今回はそんな桃について、旬の時期、また硬い理由など、食べごろについてご紹介いたします。

<スポンサードリンク>

まず「桃」という果物を知ろう!

「桃」は古代より魔除けや厄除けに使われたり、長寿の力がある果実として信じられ、信仰されてきました。今でもその思想が残っているのが3月の桃の節句です。

ちょうど桃の花が咲く時期、女の子のお節句には桃の魔除けの力がふさわしいとされ、「桃の節句」と呼ばれるようになったそうです。

また昔話の「桃太朗」も魔除けの実である桃から生まれたという設定や、不思議な力で見る見るうちに成長をして鬼を退治に行く、という内容にも説得力がありますよね。

 

桃の果実のほとんどは水分。しかし意外にも栄養価があり、特に美容や健康に効果があるのです!

即効性のある疲労回復効果や老廃物を排除するなどの機能が働き、病気を予防することから、「長寿の力がある」「仙人の実」などと呼ばれてきたのでしょう。

桃の旬な季節は品種によって違う

桃は詩の世界では秋の季語となっていますが、美味しい食べ頃の旬は梅雨明け頃から8月にかけて。夏の時期の果物なので、お盆の時には必ずと言っていいくらいお供え物に入っているのではないでしょうか。

桃と一口に言っても、実は大きく分けて3つの品種からなっており、品種によって味や旬の時期が微妙に違います。

桃が旬を迎える時期でも、前半では果肉が柔らかく果汁が多くてジューシーな「白鳳」系、その後に果肉が白く、締まっていて糖度が高めの「白桃」系、そして盛夏の頃にあたる8月頃には「黄金桃」系がそれぞれ旬を迎えます。

 

桃は早いものだと5月頃から「ハウス栽培」による桃が出荷されます。

ハウス栽培の特徴としては、露地物に比べると果実が小さいものが多く、またハウス栽培なので生産コストが掛っていることから、販売価格が少し高くなります。また正直言えば、味や甘さなどは旬の時期に比べると劣ります。

sponsored link

美味しい桃の時期

ハウス栽培の桃が出回った後、今度は路地物の桃が出回り始めます。

まずは「白鳳(はくほう)」が出荷されます。白鳳の路地物は7月中旬あたりから8月中旬にかけてが収穫のピーク。食べ頃の旬は7月中旬から8月上旬あたりです。

 

白鳳の次に「白桃(はくとう)」が出回りはじめます。

産地にもよりますが、早い所では8月上旬頃から出回りますが、食べ頃の旬は8月下旬から9月中旬までとなります。

 

そして最後にマンゴーを思わせるような、全体に美しい黄金色の果肉の「黄金桃」が8月中旬頃から出回り始め、食べ頃の旬は8月下旬頃から9月中旬までとなります。

実は桃は10年ほど前までは、8月下旬以降に店頭に並んでいることがとても珍しかったのですが、現在では農業技術の発展や品種改良で9月に入ってもまだまだ美味しくて甘い桃がたくさん出荷されるようになりました。

また産地についても8月以降は東北の福島や山形がメインとなり桃の産地が南から北に北上しています。

 

ちなみに桃の品種で一番市場に出回っているのは、白桃と白鳳を掛け合わせてできた「あかつき」という品種。

福島を代表する品種であると共に、全国各地で栽培されるようになりました。ちなみに食べ頃の旬は桃が一番旬を迎える7月下旬から8月頃です。

桃の食べごろの見分け方

上記でも申し上げたとおり、桃の旬は夏です。しかし初夏の桃と晩夏の桃では見分け方が少し違ってきます。

まずは梅雨明け頃からぼちぼちと桃が出荷されますが、桃は雨の影響を受けやすく、雨の日の後の桃と、晴れの日が続いた後の桃とで、味に大きな違いがあります(もちろん晴れの日が続いた後の桃が美味しいです)。

出荷された時点では、桃の実が固いものが多く、熟していない時に食べると「カリカリして、美味しくない」桃になります。

食べごろは?

食べごろの判断としては、桃の色が買った時よりも皮に赤みを帯びてきたり、皮の白い色の部分の変化などで見分けます。白い部分は、熟していない時は緑色が強いのですが、だんだんと黄色に変わってきます。

そして桃の甘い香りが強くなってきたら食べごろのサインです!

夏は注意!

また初夏が過ぎて夏真っ盛りの頃になると、注意が必要になります。特に猛暑の場合、木に実が付いている時から気温が高いと、見た目は変わらないのですが、収穫して皮を剥いてみると実が焼けている感じで、透明になっていたり、黒くなる場合があります。

このような状態は高温障害と言われており、温暖化の影響だと思われます。

 

また夏場にはよく台風が発生しますが、台風の後は非常に腐りやすくなっています。保存をしようと冷蔵庫に入れていても、カビたり、傷んだりするので注意が必要です。

sponsored link

美味しい桃の見分け方

美味しい桃は全体に産毛がまんべんなく生えており、香りが良く、左右対称で形の良いものが美味しいと言われています。

桃を美味しく食べるには普段は常温で保存して、食べる2~3時間前から冷やすのがポイント。ちなみに冷やしすぎると冷たくて美味しいイメージがしますが、桃の甘みが落ちてしまうので注意して下さい。

硬い桃は熟していないだけなの?

桃といえば果肉が柔らかくてジューシーな果物、というイメージ。しかし買ったときにまだ桃が硬い状態の場合もあります。硬い桃は一般的にはまた熟しきっていない状態だといわれます。

だから買って帰った桃が硬かった場合は柔らかくするために新聞紙や紙袋に包み、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。

柔らかければ柔らかいほど甘くなりますが、1日から2日で完熟しますので、長い間置いておいて、柔らかくなるのを待ちすぎると腐ってしまいますので、注意が必要です。

 

このように、柔らかいイメージの桃ですが、しかし品種によっては、硬くて歯ごたえがあって甘い品種の桃もあります。それは「川中島白桃」と呼ばれる品種です。

大きな果実で果肉が硬くて食べ応え十分。肉質は硬く締まっている感じで、噛んだ時に果汁が滴るという感じではなく、しっかりとした歯ざわりが感じられます。

甘さは強くて酸味が少なく、日持ちするのも特徴の一つです。果肉が硬いのが好きな方に好まれる品種ですが、果肉がしっかりとしてるので、コンポートにも向いている品種といえます。

sponsored link

まとめ
  1. 桃は大きく分けて3つの品種からなっており、果肉が柔らかく果汁が多くてジューシーな「白鳳」、果肉が白く、締まっていて糖度が高めの「白桃」、そして盛夏の頃には美しい黄金色の果肉の「黄金桃」系がそれぞれ旬を迎えます。
  2. 桃の色が赤みを帯びてきたり、皮の白い色の部分が黄色に変わってきたら食べごろのサイン。桃の甘い香りが強くなってくるのもサインの一つ。普段は常温で保存して、食べる2~3時間前に冷やしてから食べましょう。
  3. 桃が硬い状態の場合、柔らかくするために新聞紙や紙袋に包み、風通しの良い場所で保管しましょう。1日から2日で完熟します。
  4. 品種によっては硬いままで美味しくいただける桃もあります。川中島白桃と呼ばれる品種です。大きな果実で果肉が硬くて食べ応え十分な桃です。

一般的に「桃」といっても、実はたくさんの品種があり、それぞれで旬の時期や特徴が異なっているなど、意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?

今度桃を食べるときには、どの品種なのか調べたり、食べ比べをしてみるのも面白いかも知れませんね。またより美味しく食べることでますます桃が大好きになるのではないでしょうか。