年の瀬に近づくと、スーパーなのでおせち料理の具材などが目に付くようになります。そんなおせち料理に欠かせない食材の一つ、れんこん(蓮根)。

 

現在では通年で手に入りますが、れんこんの旬っていつかご存知ですか?

またれんこんの産地って意外と知っているようで知らないのではないでしょうか。今回は身近な野菜ながら意外と知らないれんこんについて、いろいろとご紹介いたします。

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レンコンの基礎知識

皆さんご存知とおり、れんこんには通常真ん中に1個、まわりに9個、合計10個の大きな穴が開いていますが、どうしてでしょうか?

 

それは、蓮根は水の底で育つため、葉から地下茎に空気を送らなければなりません。

その空気の通り道(通気孔)として穴が空いているのです。この大きな穴が「見通しがきく」というところから、縁起の良い食べ物として、日本のおせち料理に欠かせない野菜のひとつになっています。

 

来年こそは運気晴らしてすっきりと、というわけで年末年始の需要が多く、ほかの月の3倍以上のれんこんが市場に出回ります。

れんこんの旬は寒い時期!

れんこんの旬は寒くなりだした10月ごろから冬にかけて

早い産地では、9月頃から収穫が始まります。ちょうど最盛期が12月ということもあり、煮物料理が美味しく感じたり、おせち料理の時期がこの時期にあたるので、れんこんの美味しい時期といえます。

 

毎年2月から3月にれんこんの基になる地下茎を植えつけます。

7月ごろに蓮が美しい花を咲かせ、そして花の見ごろが終わった秋の時期から収穫が始まります。ちなみに蓮には観賞用と食用があり、観賞用のものは食用に向きません。

レンコンの種類「在来種」「中国種」

れんこんは、「在来種」と「中国種」に大別することができます。

もともと、れんこんは中国から輸入されたものですが、明治時代より前に輸入され栽培されたものが在来種、それ以降に輸入されて栽培されたものが中国種となっているのです。

 

「在来種」は細長く、やや茶色っぽい色をしています。中国種よりも粘りがあり切ると糸を引きます。肉質は柔らかく味が濃いようです。

しかし、地下茎が深く手間がかかるため今では関東、東海地方などで少量出荷されているだけになり、最近ではあまり栽培されなくなってきているようです。

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『れんこん(蓮根)』はハスの根ではなく地下茎(くき)

れんこんは漢字で「蓮」の「根」と書きますが、実際は蓮の根の部分ではなく、地下茎(ちかけい)という茎がふくらんだ部分です。

地下茎とは土の中に伸びる茎のことで、根ではありません。ちなみにじゃがいも里芋も地下茎が肥大したものです。

 

蓮といえば多年生の水生植物であり、水底の泥の中で地下茎が肥大化し、それがいくつかの節でつながっています。

れんこんを食用としているのは日本、中国など少数の国々だけです。

れんこんの産地「東の茨城、西の徳島」

国内でのれんこんの産地として栽培量が最も多いのが「茨城県」。

国内に流通するれんこんのなんと!約半分の量を栽培しています。日本第2位の大きさを誇る湖、霞ヶ浦周辺の低湿地帯がレンコン栽培に適しているためです。

 

次いで多いのが徳島県。

昔は「東の茨城、西の徳島」と言われるほどでしたが、現在ではこの2県以外にも佐賀県、愛知県と続きます。

また最近では新潟県の「大口れんこん」、石川県の「加賀れんこん」など地域ブランドのれんこんや、熊本県の「辛子れんこん」といった郷土料理の名産地など、各地さまざまな場所で栽培されています。

 

関東と関西ではれんこんの食感の好みがまったく違うそうです。

関東ではシャキシャキした食感のれんこんを好みます。ちなみに東京の市場での取扱は茨城県産がメインです。

 

それに対して、西日本ではシャキシャキした食感に加え、ホクホク感も重視されるそうです。ちなみ大阪市場で最も取り扱いが多いのは徳島県産です。

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まとめ
  1. れんこんは、蓮の根の部分ではなく、地下茎(ちかけい)がふくらんだ部分。空気の通り道である大きな穴が「見通しがきく」ということで、縁起の良い食べ物として、日本では重宝され、おせち料理などで欠かせない食材となっています。
  2. れんこんの旬は寒くなりだした10月ごろから冬にかけて。お正月を迎える12月に最盛期を迎えます。
  3. れんこんの産地として栽培量が最も多いのが「茨城県」。国内シェアの半分を占めています。次いで多いのが徳島県。昔は「東の茨城、西の徳島」と言われるほどでしたが、現在ではこの2県以外にも佐賀県、愛知県と続きます。
  4. 最近では新潟県の「大口れんこん」、石川県の「加賀れんこん」など地域ブランドのれんこんの台頭や、熊本県の「辛子れんこん」といった郷土料理の名産地として、各地さまざまな場所で栽培されています。

 

言われてみれば、たしかにれんこんは一年を通してよく見かけますが、冬の寒い時期が旬だったり、様々な産地で食感が変わったりと意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?

スーパーなどでれんこんを手にしたとき、今回ご紹介した内容を踏まえてみてはいかがでしょうか。