かんぴょうと聞いてみなさんピンときましたか?私は「巻き寿司に入っている茶色いの」程度にしか思い浮かびませんでした。

甘辛く味の染みたかんぴょうは巻き寿司にはかかせませんよね。

でも実は調べてみると、おでんに人気の巾着や昆布巻きで使っているあの紐も実はかんぴょうを使っています。

そんな脇役のイメージのかんぴょうに栄養なんてあるの?と思いがちですが、女性にうれしい栄養素満点の食材なんです!!

かんぴょうとは?

かんぴょうって元は何からできているのだろう?と気になるところですが、かんぴょうは夕顔という植物から作られています

どうやって作られているのか?というと・・・夕顔の実を薄く紐状に削って乾燥させるとかんぴょうの出来上がり!

 

ですが、夕顔はとっても水分が多いお野菜なので一玉6kgほどの夕顔からできるかんぴょうは、わずか200g程度。乾燥した食材は、長期保存ができるだけではなく栄養が凝縮されている事は有名ですね。

かんぴょうの種類

かんぴょうには、防カビ、防虫、変色防止のため、硫黄燻蒸している漂白かんぴょうが一般的ですが、硫黄燻蒸していない無漂白かんぴょうもあります。

かんぴょうの硫黄燻蒸?体に害はないの?と心配になりますが、使っている二酸化硫黄は水に溶けやすく、水洗いや茹でた際に溶けだすので調理前にサッと水洗いをしてゆで汁を捨てて硫黄を洗い流せば大丈夫

ちなみに無漂白かんぴょうは少し茶色く、無添加なのでかんぴょう本来の甘味がするのが特徴です。

そもそも原料の夕顔にあまり馴染みがないんだけれど・・・

夕顔はひょうたんと同じウリ科の植物で、夏の夕方頃に花を咲かせて翌日午前中にはしぼんでしまうため「夕顔」と名付けられました。

名前からして「朝顔」の仲間かと思いきや朝顔はヒルガオ科に属しているため、実はまったく別の種類

ひょうたんにはククルビタシンという苦み成分を含んでおり、食用でないひょうたんは毒性が強く、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。

夕顔はそのひょうたんの苦みが少ない品種を食用として選別した品種とされています。

夕顔と冬瓜の違いは?

見た目は冬瓜によく似ていて、同じ楕円形の場合の見分け方は色です。

冬瓜が濃い緑色夕顔は少し黄色い薄緑色です。

スーパーで見かける機会は冬瓜の方が多いと思います。私は夕顔を今まで1度もスーパーで見かけたことがなく、青果店でたまに見るかな・・・くらいのレア物です。

夕顔の中には実がぎっしり詰まっていて真ん中には綿と種があり、調理する際は綿と種を取り除き、実だけを使います。

夕顔は自家栽培も可能で、ホームセンターなどで苗が売っています。

うっかり収穫を忘れてしまうと一晩で一回りも大きくなるんです。

かんぴょう(夕顔)の旬や時期っていつ?

夕顔は4月頃に種まきをして7月~9月頃が収穫時期になり、夏中どんどん実がなり大きくなる夏が旬の野菜です。

ですが、かんぴょうにすることによって長期保存が可能になり、かんぴょうは乾物として年中スーパーに並んでいるので食材として使いやすいですね。

先日もスーパーで、すでに味がついていて「袋から出せばそのまま使える味付けかんぴょう」が売っていたので思わず買ってしまいました。

こうして、すぐに巻き寿司に使えるのもかんぴょうのいい所!

国内シェア断トツNO.1の産地!

栃木県が生産量日本一の産地です。その国内シェアなんと98%なんです!!

茨城県や兵庫県などでも一部栽培されていますが、ほとんどが栃木県で作られているということですね。驚きです!

では、なぜ栃木県が断トツなのでしょう?

 

その答えは・・・その風土。

水はけのよい土壌で、夏には雷が発生し雨が降ることも多いため、暑さに弱い夕顔にはとても適しているからなんです。原産地は北アフリカで、平安時代に中国から渡来したと言われています。

有名な枕草子や源氏物語の中に登場(人物として)することから日本では平安時代にすでに栽培されていたと考えられます。

かんぴょうの栄養、成分を知ろう!

メインで使われることはあまりなく、名脇役のかんぴょうですが、実は食物繊維、ミネラル豊富でカルシウム、カリウム、リン、鉄分など多くの栄養素を含んでいるため万能食材として注目されています

食物繊維には不溶性と水溶性があり、かんぴょうはそのどちらも含まれています。

1日に必要な食物繊維の摂取量は約20g。

レタスでいうと4玉・・・サラダだけではなかなか摂りきれませんよね。

ところがかんぴょうはというと、100g当たり6gもの食物繊維が含まれているので、献立に1~2品加えて、必要量を摂取することが可能になります

他にもかんぴょうに含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を制御し、尿への排出を促す働きがあり、高血圧、むくみ予防に必要な成分ですから、太巻きには是非とも入れたいですね。

そして何より、注目すべきは葉酸です。妊産婦さんはご存知の、摂取を推奨されている「葉酸」は妊産婦さんや、栄養バランスが偏りがちなお年寄りの方にはうれしい成分がたくさん詰まっているんです!!

その素晴らしい栄養素。聞いたことはあるけど、効果がよくわからないことってありますよね。かんぴょうに含まれる栄養の効果効能についてお話します。

その栄養のうれしい効果、効能とは?

食物繊維=便秘予防は有名ですよね。

その点、かんぴょうに含まれる食物繊維には体内のビフィズス菌を増やしてくれるため、便秘ぎみの方にはお勧めで、含有量はというと食物繊維はゴボウと比べると、3~4倍鉄分はほうれん草と比べると、1.5倍です!!

そして先ほども説明した葉酸はビタミンB群の1つで、DNAの形成や細胞の再生に欠かせない栄養素で、新陳代謝や細胞分裂が活発な妊娠初期には最も必要とされており、貧血や動脈硬化の予防にもよいとされています。

かんぴょうは、ヘルシーな食材なのに栄養素満点。

体内の老廃物を排出してくれるので大腸ガン予防、肥満予防やダイエット効果も期待できる体の中からキレイにしてくれる万能食材です。

まとめ

・かんぴょうって?

  • 夕顔という植物の実を薄く削って干してできる乾物です。
  • 夕顔の大きさのわりにできるかんぴょうはほんの少しだけ。

・夕顔って?

  • ウリ科で、ひょうたんやゴーヤなどと同じ仲間です。(朝顔、昼顔はヒルガオ科に属しているためまったくの別物)
    見た目は冬瓜とそっくり。
  • 中は実と綿と種がつまっていて、熟しすぎると皮は硬くなり中綿が多くなるので自家栽培する時は収穫時期に要注意です!!

・時期や旬は?

  • 7月~9月が収穫時期の夕顔はそのまま料理に使えますが、ほとんど薄く削って干されてかんぴょうになります。
  • 夕顔は夏が旬の野菜ですが、乾物のかんぴょうは年中おいしくいただけます。

・産地はどこ?

  • かんぴょうのほとんどが栃木県で栽培されています。
  • 栃木県の水はけのよい土壌や夏の雷雨が多いことが、夕顔にぴったりの環境だからなんです。

・栄養や成分はあるの?

  • ヘルシーなのに栄養の宝庫。
  • 食物繊維やミネラルが豊富なため女性やお年寄りにはお勧めです。

・効果や効能はどんなもの?

  • 便秘解消をはじめ腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富なので、大腸がんの予防やダイエット効果も期待できる。
  • 普段の食事から摂りきれないミネラルもたくさん含まれているので老若男女問わず体にいい食材です。

いつもの献立にもう一品。
手軽に摂れる栄養が豊富なかんぴょうを食べて体の中かキレイになりましょう!

次のページへ➡︎︎