空芯菜、いろんな食べ方で長〜く食べましょう

さあ、食卓にアジアの風を運んでくれるエキゾチック葉物野菜、空芯菜。栄養もたっぷりで、使い勝手もいいので、旬の夏場を中心にどんどん使っていきたいところです。

とはいえ、いつもいつもアジア風の炒め物というのも、味が濃い分飽きがくるのも早くなってしまいそう。いろいろ食べ方を知ってたら、空芯菜の美味しい長い夏を楽しめそうですね(^_^)v

空芯菜、生で食べられるの? その場合、茎はいける?

空芯菜は、雰囲気も栄養価も、全体的にほうれん草に近い野菜です。だから、なんとなくほうれん草と同じ食べ方ができそうですよね。ベーコンや卵と炒めたり、パスタか何かに入れたり、スープの具にしたり……。

でも、ほうれん草と違うところが一つあります。それは、空芯菜はほうれん草と違って「生で食べられる」ところです!

シュウ酸、よくない

ほうれん草は、生長する過程でシュウ酸という化学物質をため込みます。

シュウ酸ってなんだろう???といった感じですが、私たちに一番なじみのあるシュウ酸は、とろろを食べた時の口元のかゆみ。

実はあれなんかも、とろろに含まれるシュウ酸カルシウムが細かい針のような形をしていて、口もとにチクチクと刺さるから感じるものなんですね。

ほうれん草のものは一応針の形はしていないんですが、体の中のカルシウムと結びついて固まって、本来体に吸収されるはずだったカロリーを吸収されにくくしたり、尿路結石の元になったりもします。

そんなシュウ酸、ゆでると水の中に溶け出していくからいいんですけど、そうすると同時にビタミンCなどの水に溶ける栄養素もいくらか溶け出してしまって、なんだかモッタイナイことに。

ひみつ道具「空芯菜カッター」

その点空芯菜は、生で食べようと思えば生で食べられます。

なんと、それどころか、東南アジアには、空芯菜を生で食べるための、“空芯菜カッター”なんてものまであるんです。葉っぱではなく、やや固い茎の部分を切るための道具ですね。空芯菜カッター、その正体やいかに!?

下ごしらえ色々、空芯菜の切り方(など)に迫る!!!

空芯菜カッターは不思議な形をしています。細い棒の根元に、一か所だけ放射状にカッターの刃がある感じです。

使い方としては、細い棒を、茎だけにした空芯菜の真ん中の穴の部分に差し込み、そのままカッターをスライドさせます。そうすると、茎がちょうど上下方向に、シュレッダーにかけたみたいに繊維に沿ってスルスルスルと切れていくのです。(ちょうどネギで言うところの「白髪ネギ」みたいな感じです。イメージできますかね……???)

そうやって細くなった空芯菜の茎は、他の野菜と混ぜてサラダとして食べられます。逆に、細い部分はともかく、茎の根元の方は、さすがに切らずに食べたら結構スジがあって大変かもしれません。。。

まあ、空芯菜カッターはそれほど手に入りやすいわけでもなさそうなので、包丁やナイフで縦に切るのが良さそうです……。

(ちなみに、繊維に沿ってフォークでまっすぐ茎を引っかくようにしても、切れることがあります。白髪ネギを簡単に作る方法の一つでもありますが、空芯菜の場合でも覚えておくと便利かもしれません!!)

切らずに、ちぎる。

栄養分が流れることも……とは書きましたが、とはいえ火を通して食べてもおいしいですよね。その場合も含めた下ごしらえのいい方法としてワタシがよく聞くのは、

「切らずに、ちぎる。」

というやり方ですね。

切らずにちぎるメリットは、少なくとも3つあります。

メリット1「●●●が絡まりやすくなる」

まず1つ目は、調味料が絡まりやすくなること。生野菜で食べる時のドレッシングとか、炒めた時の味付けとかがしやすくなるので(食材に味がうつりやすくなるので)、比較的少ない量の調味料でもしっかり味がつきます。

味付けが乗らない時に調味料を使いすぎてしまうことなどを考えると、節約もできて、また少しずつですが塩分などの摂りすぎを防ぐこともできます。

メリット2「野菜の●●が無理のないところでちぎれる」

2つ目が、野菜の繊維が無理のないところでちぎれること。野菜の繊維を無理やり包丁などで断ち切ってしまった場合、たとえばそれが元々野菜の繊維が弱いところと少しずれていた時などに、食感が悪くなってしまいます(紙テープでも、くたくたの折り目のちょっと隣で切ったら、切り目と折り目の間がペナペナになってしまいますよね?)

それよりは、“すでに繊維が弱いところ”をジャストでちぎった方が、ペナペナなところができず、食感が良くなるわけです。

メリット3「●●の流れ出る量が減る」

最後が、栄養の流れ出る量が減ること。2つ目とちょっと似てるんですけどね。

たとえば、ハッサクなどの大きめのみかんを食べる時のことを思い出して欲しいんですが。

一口あたり、実の中にある一つの房の半分を食べたい時。

ナイフで切ってしまうと、房の中にある、果汁が入った小さいつぶつぶまで切れてしまって、中の果汁が流れ出してしまいますよね。

ですが、手で分けると、ちょうどつぶつぶ単位のところで分かれますから、あまり果汁が流れ出ることはありません。
空芯菜(に限らず、多くの葉物野菜)も同じで、手で分けた方が細胞の真ん中からちぎれるようなことが比較的起こりにくくなり、野菜の中の栄養分が流れ出にくくなるようなんです!

なので、ワタシは、空芯菜を料理に使うときは、必ず包丁を使わずにちぎって下ごしらえしています。

それにしてもこの章、なんだか昔の健康番組みたいですね……。

保存方法にコツ?空芯菜の場合は???

空芯菜、一袋あたり、結構多く入っていることが多いです。

炒め物などにすると一応かさは減るんですが、それでもたとえばおひたしやゴマ和えにする時などは、一人当たりの量として、そんなに多くは使いません。

そうなると当然、一回じゃ使い切れないということになり、保存の問題が出てきます。

意外と(?)しなびやすい空芯菜

高温多湿な環境で育つ空芯菜は、多くの水分を必要とします。言い換えると、乾燥しやすかったり、しなびやすかったりするということ。最初はみずみずしかった空芯菜も、しなびてしまってはガッカリですよね……。

それを防いで保存するには、こんなやり方があります。あ、ちなみに常温じゃなくて冷蔵庫ですよ。

空芯菜の保存方法

  • 手順1

まず、湿らせたペーパータオルで、茎と根元を包みましょう。
ただでさえ乾燥している冷蔵庫内で、茎と根元から水分が蒸発していくのを防ぐためですね。

  • 手順2

次に、そうやって湿らせたペーパータオルを巻いた空芯菜を、今度はポリ袋の中に入れてください。念入りに乾燥を防ぐイメージですね。

イメージとしては、ちょうど風邪を引いた人が、マフラーを首から巻いた後にダウンジャケットを着込む感じですね。まあ、空芯菜の場合は、水分を維持するためですが……。

とはいえそもそも野菜としては日持ちしない方なので、2〜3日を目安に使い切ってしまった方が良さそうです。

 

ちなみに、こういう時によく葉物野菜は「立てて保存した方がいい」と言われていますが、見たところ「立てた場合と寝かせた場合で差がない」というデータもあるようですし、それほど小さくない空芯菜をわざわざ立てて保存するのも大変だと思いますので、この記事ではいったん“保留”とさせてください。

そもそも、お店に売ってある時点で横になってることが多いですし……。

空芯菜、冷凍保存はできるの?できると便利なんだけど……。

多くの葉物野菜がそうであるように、空芯菜の場合も、生のまま冷凍はしない方が良いです。

これまたほうれん草と同じように、さっとゆでてから小分けにして冷凍すると、解凍してそのまま使うことができます。その場合は、やはり冷凍ほうれん草と同じ使い方になりそうですね。

結局、まとめると

こんな感じになります。

  • 空芯菜、いろんな食べ方を知ってると飽きが来にくい
  • 生でもゆでても炒めてもどれでもいける
  • 中には、生で食べるための空芯菜カッターなんてものも包丁やナイフ、場合によってはフォークで代用可能
  • とはいえ、切るよりはちぎった方がいい
  • メリットいっぱい

空芯菜の保存方法はこんな感じ

  • 湿らせたペーパータオルで茎を包む
  • 全体をポリ袋の中に入れて保存する
  • 冷凍は生ではできない
  • ほうれん草のように「少し茹でてから、小分け」

さてさて、今回もいろんな方向に話がいきました笑。栄養たっぷりの空芯菜を食生活に取り入れる方法や、そのヒントがみつかれば幸いです!

今回もご静聴(の読む版。なんていうんだろう???)ありがとうございました。みなさん、良い空芯菜ライフを!!!