じゃがいも、にんじん、たまねぎ……。

どれもこれも、八百屋さんやスーパーの野菜売り場でよく見かける名前ですね。でも考えてみれば、八百屋さんでもスーパーでも、ひらがなやカタカナの名前がいっぱい。

普段は気にすることもないですが、「野菜って漢字ないんだっけ?」とふと気になることもありますよね。

では、このような野菜って、いったい漢字ではどう書くんでしょう?小学生の時に漢検2級を取ったワタシが、難しい漢字の名前をリストアップしてみました!

小学生の時に漢検2級を取ったワタシが選んだ!難しい漢字の野菜一覧

残念ながら、1級ではありません……。ま、まあ、いいじゃないですか。

よく見かけるけど漢字で書くと意外と難しい野菜の名前を、ランキング形式にしてみました。こちらです!

  • 第5位 胡瓜
  • 第4位 牛蒡
  • 第3位 菠薐草
  • 第2位 秋葵
  • 第1位 糸瓜

さて!5位から1位まで並んだこれらの漢字、どれも“いまいち”~“全然”馴染みのない熟語じゃないかと思います。

こんな熟語本当に日本語なの?と思うかもしれませんね。」

それぞれの言葉の読みは、順に説明していくことといたしましょう!

 

さあ、まずは第5位、みずみずしさがウリの一方で意外と炒め物にもいけるニクい奴、こちらのお野菜です!→そのお野菜とは?

野菜それぞれの漢字と由来、語源もいっちゃいましょう!

難しい漢字の野菜[第5位] 胡瓜

さて、これは何でしょう?

ワタシは小さい頃、友達の家の畑でもぎたてのを食べたことがあります。塩だけ振って食べたんですけど、味もさることながら、なにより歯触りが最高でした!

家庭菜園などでも人気のこのお野菜、海底菜園されている方は収穫の時に食べてみてはいかがでしょう?

育ちすぎたり増えすぎたりしてしまいがちですが、それらも解消できて一石二鳥!(とはいえ体が冷える野菜ですので、食べ過ぎにはお気をつけて!)

正解は「きゅうり!」その由来とは?

……ひっぱりすぎましたね。答えは「きゅうり」です!

じゃあ、きゅうりがなぜ「胡瓜」なんでしょう???

「胡」というのは昔の中国の周辺をさす言葉で、つまり「胡瓜」というと、「中国のさらに向こうからやってきた瓜」というような意味になります。元はといえば日本にあったものじゃなくて、中国のさらに向こうから伝来してきたものなんですね!

難しい野菜の漢字[第4位] 牛蒡

つづいてやってまいりました、こちらの言葉。

主に根っこを切って食べますが、最近では煎じてお茶にしたりもしますね。ワタシは福岡在住なんですが、これの天ぷらをうどんに入れたものが大好物です。

正解は「ごぼう!」その由来とは?

この漢字の正体は、「ごぼう」です。

ここでみなさんの中には、ひょっとしたら頭に「?」が浮かんだ方もいるかもしれません。「『ご』なのに『牛』?『午』じゃないの???」と。

その疑問、こちらできっちり解決してまいりましょう。

「牛蒡」の漢字の由来

それは、この名前ができた昔の中国では、「大きいもののことを『牛』にたとえていた」からなのです!

「蒡」はこの文字だけでの意味はつけにくいんですが、「旁」という言葉が元々「辺り一面」を意味するので、「辺り一面にある草」みたいな意味になります。

なのでこの場合、「(牛のように)大きい、よくある草」という意味となります。確かにワタシたちがいつも食べているごぼうって、普通の草に比べて根っこが大きいですよね!

 

余談ですが、大きいものを動物にたとえるというのは他にも例があって、たとえば「ジャンボジェット機」などという時の「ジャンボ」。

実はこれ、150年前に大人気になったサーカスのゾウの名前なんです。そのゾウが大きくて人気があったから、巨大なもののことを「ジャンボ」というようになったんですね。

そんなわけで、中国では「大きい、ありふれた草」という意味で「牛蒡」という字、プラス当時は「牛」を「ご」と読んでいたので「ごぼう」という読みになります。

難しい漢字の野菜[第3位] 菠薐草

見た瞬間、「ん……?」となってしまいそうな字面ですね。「こんな漢字、そもそも見たことないけど……?」みたいな。

草かんむりが3つ。とりあえず草だということは伝わってきます。そりゃね、野菜ですから。しかし、そこから先の、手掛かりがなさすぎる……。これはもう、ズバリと答えを書いちゃいます!

正解は「ほうれんそう!」その由来とは?

答えは「ほうれんそう」です!

「菠薐(ほうれん)」というのは国の名前で、およそ1000年前には中国でペルシャのことをこう呼んでたんだそうです。ペルシャから伝わってきた野菜だから「ペルシャ野菜」という意味で「菠薐草」。

 

ちなみに日本でも、初めはほうれんそうのことを「中国から来た野菜」という意味で「唐菜(からな)」と呼んでいました。

「法蓮草」などと書いたりすることもありますが、これは日本で使いやすいように作られた当て字だといわれています。

難しい漢字の野菜[第2位] 秋葵

おもむきのある熟語ですね。

「キラキラネーム」なんてことをよくいいますが、カッコいい名前やキレイな名前をお子さんにつけるのが流行っている今日この頃、このイケてる名前も選択肢のひとつとしてアリかもしれません。

正解は「オクラ」その由来とは?

……すみません、いい加減なことを書きました。正解は「オクラ」なので、ひょっとしたらちょっと、親御さんが思ってたのと違うかもしれませんね……。

この「オクラ」、カタカナなのにはちゃんと理由がありまして。実はこの言葉、英語(okra)なんです!

元はといえばオクラはアフリカ原産の野菜。名前も現地の「nkrama(ンクラマ)」や「okuru(オクル)」という言葉からきています。それが大西洋経由でアメリカに渡って、その後日本にやってきた、と。

ですので、日本以上に、たとえばアメリカ南部・ニューオーリンズの煮込み料理「ガンボ」や、ジャマイカの野菜とココナッツのシチュー「アイタルシチュー」では欠かせない食材となっています。

ちなみに日本語では、オクラのことを「オカレンコン」「アメリカネリ」などといいます。

難しい漢字の野菜[第1位] 糸瓜

堂々の第1位はこちらです!

……と書きつつ最初にお詫びしますが、これは一部の地域以外ではあまり野菜として見られてないかもしれません。

確かによく見かけるんですけど、どちらかというと、食卓と言うよりは、自由研究でなじみがあるような???

正解は「ヘチマ!」

「自由研究でなじみがある瓜」といえば、そう、「へちま」です。

「えっ!へちま、食べるの!?」と思った方もいるかもしれません。このへちま、実は沖縄県では「ナーベラ」といって、チャンプルー(炒め物)などにして普通に食べる食材の一種なんです。

ちなみにナーベラチャンプルー、以前ワタシも作るのに挑戦してみたことがありますが、この時は出るわ出るわ、炒めているうちにへちまの中から水が大量に出てしまって、炒め物と言うよりは煮物になってしまいました。

美味しかったからいいんですけどね……なんか「本場のと違う」感が……。

 

そうそう、由来由来。

「へちま」って、今でもたまにスポンジ代わりに使っている人がいますが、ここからもわかるように、すごく繊維が豊富な野菜なんです。

なので、「繊維(=糸)がとれる瓜」ということで、「いとうり」、さらに転じて「とうり」と呼ばれるようになりました。

 

……でもこれって、「とうり」って名前のことですよね。

「へちまは一体どこに行ったの?」

その謎の答えはこの後明らかに!

糸瓜(ヘチマ)の由来

ここで、ワタシたちが一度は聞いたことがあるであろう(でもあんまり聞かないであろう)「いろはにほへと」を思い出してみましょう。

そのまま続けてみると「いろはにほへと、ちりぬるを……」となります。「とうり」の「と」の字はどこにあるでしょう?

 

そう、

「へ」と「ち」の間なのです!

「と」が「『へ』と『ち』の間(ま)」ということで、「とうり」のことを「へちま」と呼ぶようになったんですね!

 

「へちま」って小さい頃からご存知だった方も多いと思うんですが、ちょっと変わったこの名前の由来には、こんな言葉遊びが隠されていたんです!

さて、長々と書いてまいりましたが、最後に読みと意味をさくっとまとめましょう!

まとめ

最後におさらいを!

第5位 胡瓜(きゅうり)

「中国より向こうから来た瓜」という意味

第4位 牛蒡(ごぼう)

「(牛のように)大きい、よくある草」という意味

第3位 菠薐草(ほうれんそう)

「ペルシャから伝わってきた野菜」という意味

第2位 秋葵(オクラ)

そもそも英語だし、さらに元をたどればアフリカの言葉!

第1位 糸瓜(へちま)

元は「とうり」という名前で、いろは順で「と」が「へとちの間」にあることから「へちま」になった

以上です!

言葉は時代や場所ごとに変わっていくので、漢字での書き方もオリジナルのものがたくさんありますし、由来についてもいろんな説があります。

今回こちらで説明した以外の書き方を見つけてみるのも面白そうですね!

もちろん、日頃通り過ぎてしまう名前や漢字にも、面白い意味がいっぱい。皆さんも、ぜひ色々調べてみてください!

 

こちらで難しい漢字の果物バージョンです!
【難しい漢字の果物一覧】この漢字 何!? 由来がおもしろい!!