無農薬野菜を作ってみようと思ったとき、有機野菜について、オーガニックについて調べたり専門書を見たりする事もあるのではないでしょうか?

そんな時、ちょっと気になる言葉を見つけた方もいるかもしれません。

有機野菜がキケン!なんて書いてあると不安ですよね?実は、私も農家さんが開いている有機野菜についてのセミナーで、この「危険」について学びました。ほうれん草を栽培した時の経験から、この「危険」が何のことかも知りました。

何が、危険なのか闇雲に不安にならず、知っておくだけでも安心です。では、説明していきましょう。

有機野菜は、危険ってホント?

有機野菜だから危険というのは、間違いです。土から栄養を採っている野菜全般に言えることなのです。もちろん、有機野菜や無農薬野菜づくりの特徴から「危険」という指摘をしている方もいるようです。それらの文章を読んでいくと、難しい漢字が出てきます。

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)が、体の中に蓄積されると癌(ガン)になりやすいという説明が多いです。無農薬野菜づくりや有機野菜づくりとどんな関係があるんでしょうか?見て行きましょう。

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)の正体とは?

野菜は、土の中の栄養を吸収して育ちますね。その必要な栄養の中に「窒素」というものがあります。窒素が多い土で育った野菜は、育つ過程で硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)を蓄積して行く事があります。

この硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)と言うものが人間の体の中で蓄積することで、癌(ガン)のリスクが上がってしまうという事なのです。

では、この硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)でホントに癌(ガン)になってしまうのか?見て行きましょう。

無農薬野菜や有機野菜で ガンのリスクがホントに上がるの?

どんな野菜でも、土の中の栄養を吸収して成長します。それは、有機野菜や無農薬野菜だけでなく、全ての野菜がそうなのです。私たちが口にしている野菜の中には、土の中の栄養が影響しているという事なのです。

分かりやすく言うと、赤ちゃんがお母さんの乳を飲んで成長するのをイメージしてみて下さい。お母さんは赤ちゃんのために体に良い物を食べたり、栄養のバランスを考えますよね?

それと似ていると思うんですが、野菜も土の中の栄養を蓄え大きくなるので、有機野菜だから無農薬野菜だからという事では、ないのです。

では、実際、野菜の成長に必要な主な栄養はなんなのでしょうか?説明していきましょう。

野菜はどんな栄養の土から育つ?正しい知識を知ろう!

野菜づくりで必要とされる栄養とは、肥料として土に混ぜて使う事があります。主な肥料はホームセンターに売られています。どんなものなのでしょうか?見て行きましょう。

  役割 欠点
窒素(ちっそ) 葉や茎を大きくする 過多だと軟弱になる欠乏だと葉が落ちやすく光合成ができない
リン酸(りんさん) 実を付きやすくし、大きくする 欠乏すると茎が弱くなり葉も落ちやすい
カリウム 根を丈夫にする 欠乏すると褐色斑点が出やすくなる

これらは、10-10-10(10:10:10という事)などの対比で肥料の袋に大きく表示されホームセンターで販売されています。

窒素(ちっそ)、リン酸(りんさん)、カリウム意外にも成長や野菜によって必要な肥料があります。これらは化学肥料というものです。

有機野菜づくりでは、このような肥料ではなく、鶏糞や落ち葉、家庭から出た生ゴミから作る肥料を使用します。有機の肥料も、やりすぎる事で問題も出てきます。どういう事でしょう?見て行きましょう。

やりすぎも、ダメです

『鶏糞(けいふん)』や『牛糞(ぎゅうふん)』を肥料として利用する事がおおいのが、有機野菜づくりの特徴です。これは、窒素という栄養として利用します。

良い物だからと言ってやりすぎる事で、土の中に「窒素」が多くなり土の中のバランスが悪くなります。有機野菜づくりで「危険」と言われるのには、窒素分が土の中に蓄積しそれが野菜の中で硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)が蓄積するイメージからなのかもしれません。

どんな肥料も土の中の状況を把握しバランスよく加えていかなくてはいけないのです。

実は、私も土の中のバランスを把握しないまま「ほうれん草」を栽培した事があります。どうなったのでしょうか?

ほうれん草を栽培した時の話〜苦味と無農薬栽培の罠〜

私が失敗したのは、土の中のバランスを把握していなかっただけではないです。

それは、栽培する時期です。本来、ほうれん草は冬~春先の栽培に適した野菜です。私は、春が終わり畝(うね)が空いた事で、無理やりほうれん草の栽培を始めてしまいました。

すると…ほうれん草は、頑張って土の中の栄養を吸収して成長しようとしより一層根を伸ばしました。畝を作る前に私は、農家さんから頂いていた「鶏糞」を蒔きました。すると、青々しいほうれん草ができました。

収穫したほうれん草を食べた私は、愕きました。食べた事がないくらい苦かったのです。しかも、ゆでた時にお湯が緑に染まりました。

どうしてのか?農家さんに尋ねてみました。「鶏糞のやりすぎ。しかも、野菜は育ちにくい時期に栽培すると栄養をたくさん採ろうとして…エグミが出たんだ。」と説明を受けました。

そして、ビックリすることをもうひとつ聞きました。それは、最初にできたほうれん草は、売らないという事でした。しかも、食べないそうです。それを肥料としてしまうだそうです。そして、改めて、ほうれん草を栽培すると黄緑色のほうれん草が育つのです。

緑が濃い方が、栄養がありそうでつい選びがちですよね?それが、違う場合があるというのです。どういう事なのでしょうか?

野菜の見分け方も参考にし、安全な野菜を食べよう!

有機、無農薬野菜で育った野菜とは、実際どんな野菜なのでしょうか?スーパーマーケットで見ている野菜に見慣れてしまっているので、それが普通だと思っています。

畑仕事を始めて、いろいろな野菜を見てきました。ちょっと、スーパーマーケットの野菜と違っていました。何が違っていたかお話しましょう。

野菜本来の姿を知っておくことも必要です

私が、育てた野菜たちはスーパーマーケットで見かける野菜より色が薄かったんです。ほうれん草意外全てです。ピーマンも黄緑に近い色でした。ニンジンもオレンジと黄色の中間のような色です。

つまり、有機・無農薬野菜は、実際色が薄い場合が多いのです。

まとめ

今回は、無農薬・有機野菜づくりの中で「危険」と言われているのはなぜなのか?という事についてお伝えしてきました。

  • 硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)が、人間の体内に蓄積されると癌(ガン)のリスクが高くなると言われているが、有機・無農薬野菜だけでなく全ての野菜でも言える。
  • 土の中の窒素が多くなり、野菜の窒素の吸収量が増えると硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)が野菜の中に蓄積しやすくなる。
  • 土の中の栄養のバランスを整えて野菜づくりをして行く事が大切
  • 有機の肥料として使われる「鶏糞(けいふん)」も使いすぎない事
  • 本来の野菜の色は、薄い場合が多い

無農薬野菜・有機野菜づくりは、いろいろな説があり、作り方は農家さんごとに違います。ただ、土の中の栄養を吸収して野菜は育ち、それを私たちが口にしているという事は、事実です。

私自身も、鶏糞のやり過ぎ(と思われる)で、エグミのヒドイほうれん草を栽培してしまった失敗から、硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)と癌(ガン)の関係を学びました。

どんな野菜を栽培するにしても、失敗することで学ぶ事は、大きいです。このお話も参考になれば嬉しいです。

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